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2013/02/01

ECO

結局は電気なのか

震災以降、リスク分散や緊急対応でオール電化住宅の是非を聞くことが多くなった。

私自身はオール電化信者でもないし、取りたてて推進派でもない、が実務者・設計者としてオーナー様の側に立って考えるとオール電化に行き着いてしまうことが多い。

最大の理由は、電気契約をしない家が無い、何だかんだ行ってもオールガスやオール灯油住宅というものが存在しない、複数のエネルギーを別のルートで施工して基本料が複数かかるリスクが消せないのです。

リスク分散の観点から見ても、ガスボイラーや石油ボイラーが電気で動いている以上、電気がストップすればどのみちお湯は出ない、ガスコンロは乾電池着火が多いので停電時にも火は着くからリスク分散には有効。

だが、ガスコンロを採用する最大の欠点がイニシャルコスト、独占企業だからなのか競争原理が働かないからなのか、ガスコンロにガス配管をする施工費が経験上安くても10万円前半、一般的には20万円前後、敷地が大きかったり宅延が長かったりすると50万円オーバーなんて事も。

なんて事もふまえると、リスク管理の為にそこまで予算も割けず、結果ガスコンロよりもカセットコンロの方が有効なのではないかと思ってしまう。

只、ガスの名誉のためにも言っておきます、高効率ガスボイラーのエコジョーズと屋根に置く太陽熱温水器を組み合わせて使うのが、エネルギー効率的には一番優れています、光熱費的には深夜時間帯割引のためエコキュートにはランニングコストでは敵いませんが、存在価値は感じます。

エネファームが一歩進んで家全体の電気を発生できるようになったり、蓄電池技術が進んで1ヶ月以上の使用量を蓄電できたりすれば、電気契約自体しなくても快適に生活できる日が来ると思うのですが、まだ遠い未来なのでしょう。

そんなことを考えていくと、必ず契約するであろう電気を、いかに効率的に低燃費に使用するかを考えた方が正解のような気がしてくるのです。

長野県-北信・東信で自然エネルギー活用、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム
                                                                                    山本建設株式会社

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