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2017/07/13

建物性能Ua値を決める断熱材と窓。

断熱材は前回のブログで触れたので今日は窓。

窓は断熱材よりちょっとややこしい。

Ua値を高めるだけなら、熱損失に不利となる窓はなるべく小さくしてしまえばUa値自体はいくらでも高く出来る。

しかし光熱費はUa値だけで決まる訳ではない、光熱費はUa値+パッシブ性能。

パッシブ性能は日射コントロールと通風に尽きる。

大抵の場合日射取得用の窓(基本は南面)は大きいほうがUa値は多少不利になる、しかしそれを補って余りあるパッシブ性能のおかげで窓を大きくしてUa値は不利になっているのに光熱費は小さくなる。

長野県は日本でもトップクラスの日射が多い地域、尚更パッシブ性能が重要。

その日射と通風の要が窓の選定。

細かく言うとサッシフレーム(外周の枠)の断熱性能とガラス(トリプルガラス又はペアガラス)自体の断熱性能の組み合わせが窓の性能。

その組み合わせだけで光熱費が変わる、しかし大抵の住宅営業や建築士はそんなことは知らない、たまに知っている人もいるがごく少数、そんな営業マンに「どんなサッシとガラスの組み合わせにするの?」と聞くのはやめた方が良い、やっかいな客だと思われるだけだ。

幸いここ一年で国内サッシメーカーから高性能サッシが出そろい、価格もこなれてきたおかげで樹脂サッシトリプルガラスという熱貫流率0.9Wクラスの品物を当たり前のように使えるようになった。

この進化は大きい、窓の結露も大幅に減った、しかしまだゼロではない、条件が重なれば結露は発生する、これが残りの課題だろう。

この結露もなくしたい場合は木製サッシの出番となるがネックは価格、まだまだ高価だ。

最後に結論を言うと最善の窓選びはプランニング次第となる、断熱材は各断熱材の性格を知ったうえで選定すればどのプランでも落とし込めるが窓はその配置・方角・部屋の位置・家の形・屋根の形すべてが選定する要素となる。

なのでプランニングしていて面白いのは窓、パッシブ性能・そして光熱費(家の燃費)はここで決まる。

長野県-北信・東信で自然エネルギー利用パッシブデザイン、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム     山本建設株式会社

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