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2010/09/10

ECO

住まい造りの思い

省エネ住宅の仕様選択順

先日お客様と住まい造りの打ち合わせをしているときの事、「一口に省エネと言っても色々な要素があり、金額的にも全てを採用するわけにもいかず、どうすればいいと思いますか?」との質問を頂いたので自分なりの順番を整理したいと思います。

先ずは何を差し置いても住まいの基本性能を高めておく事、基本性能とは断熱性能・耐震性能のこと、この2点は後からの改善がしづらい事が一番の理由、ではどのレベルにしておくか、耐震性能は最低限2等級はクリアしておきましょう、断熱性能は次世代省エネ基準は最低限クリアしましょう、あくまで最低限です、次世代省エネ基準ギリギリでは少し心細く感じます。(次世代省エネ基準が何故ギリギリかは又別の機会に)

次に自然エネルギーの活用、弊社で言えば地中熱か太陽光のどちらかを採用したいですね、出来たら両方が良いのですが予算次第です。1番目ではないのかと思う方もいると思いますが、断熱性能の確保された住宅でないと、住まいの中に取り入れた自然エネルギーが活用される前に隙間なり断熱の弱い箇所から逃げていってしまい、せっかく投資して付けた設備の意味が半減してしまいます。

次に国産材なり県産材を使用しましょう。出来たら県産材ですが、これも予算次第です。意外に思われる方もいるかもしれません、県産材などは健康がキーワードで使われる場合が多いと思いますが、材料の地産地消がもたらすメリット、実は運搬エネルギーの削減が一番なのです。一般に外材と言われる輸入材はカナダや南米から途方もない重油を使用して日本に運ばれます、県産材の場合は極端に言えば私の会社からも見える大岡の山から切り出してきた材料なのです。

以上長々と書きましたが①基本性能の充実②自然エネルギーの活用③国産材・県産材の利用となります。

あくまでも私の私感です、設計士・建築家によっては採択の順番が変わってくるかもしれませんが、何かの参考にしてみてください。

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