2016/11/02
地中熱利用にも何種類かあり、建物下の地中熱を自然と利用するのが伝導型、ジオパワーのように掘り下げて拾いに行くのが空気循環型、エアコンの熱を地中熱に捨てるのが地中熱エアコン。
その中で簡単に誰でもできるのが伝導型、基礎断熱にさえすれば地中熱を建物内で活用することができる、その場合は基礎の下に断熱材を入れないのが原則。
地中熱は年間通して17℃前後、夏は冷たく冬はほんのり暖かい温度だが、冬の17℃は暖房した快適室温(20℃~23℃)よりも低い、熱は高いほうから低いほうへ流れるのが物理の法則なので暖房して室温が17℃を超えると今度は室内から地中へ熱が移動し始める。
夏は地中熱を使って涼しく、冬は地中熱を使わずに日射等で保温するのが理想になるが、両方を備えるのは無理、写真のように基礎の下に断熱材を入れるか(冬用)断熱材を入れないか(夏用)の2択を迫られることになる。
新住協のある会員さんが数年前に実証実験をしてみた、同じ規模の建物で基礎の下に断熱材を入れた住宅と入れない住宅の1年間の温度データと燃費を計測してくれた。
夏は断熱材のないほうが床下温度は低くなる(地中熱で冷やしてくれているのだろう)
冬は断熱材のあるほうが保温力が高い、断熱材のないほうは地中に熱が逃げて行っているのだろう、同じ日同じ時間に暖房をOFFにした場合、夜同じ室温(23℃)から朝5時の室温に5℃以上の差が出る日もあった。
これを踏まえると地域によって異なるが長野の様な寒冷地の場合は夏の快適性より冬の快適性を確保するのが正解だと思える、よってそれ以来基礎の下には断熱材を入れて冬の快適性を確保する仕様にした、低燃費住宅を目指すのであればそれが最適に思える。
基礎屋さんも最初は基礎下の断熱材を施工するのに四苦八苦していたが、最近は慣れたもので当たり前のように施工してくれるようになってきたのが嬉しい。
長野県-北信・東信で自然エネルギー利用パッシブハウス、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム 山本建設株式会社
2016/11/02
地中熱利用について
地中熱利用にも何種類かあり、建物下の地中熱を自然と利用するのが伝導型、ジオパワーのように掘り下げて拾いに行くのが空気循環型、エアコンの熱を地中熱に捨てるのが地中熱エアコン。
その中で簡単に誰でもできるのが伝導型、基礎断熱にさえすれば地中熱を建物内で活用することができる、その場合は基礎の下に断熱材を入れないのが原則。
地中熱は年間通して17℃前後、夏は冷たく冬はほんのり暖かい温度だが、冬の17℃は暖房した快適室温(20℃~23℃)よりも低い、熱は高いほうから低いほうへ流れるのが物理の法則なので暖房して室温が17℃を超えると今度は室内から地中へ熱が移動し始める。
夏は地中熱を使って涼しく、冬は地中熱を使わずに日射等で保温するのが理想になるが、両方を備えるのは無理、写真のように基礎の下に断熱材を入れるか(冬用)断熱材を入れないか(夏用)の2択を迫られることになる。
新住協のある会員さんが数年前に実証実験をしてみた、同じ規模の建物で基礎の下に断熱材を入れた住宅と入れない住宅の1年間の温度データと燃費を計測してくれた。
夏は断熱材のないほうが床下温度は低くなる(地中熱で冷やしてくれているのだろう)
冬は断熱材のあるほうが保温力が高い、断熱材のないほうは地中に熱が逃げて行っているのだろう、同じ日同じ時間に暖房をOFFにした場合、夜同じ室温(23℃)から朝5時の室温に5℃以上の差が出る日もあった。
これを踏まえると地域によって異なるが長野の様な寒冷地の場合は夏の快適性より冬の快適性を確保するのが正解だと思える、よってそれ以来基礎の下には断熱材を入れて冬の快適性を確保する仕様にした、低燃費住宅を目指すのであればそれが最適に思える。
基礎屋さんも最初は基礎下の断熱材を施工するのに四苦八苦していたが、最近は慣れたもので当たり前のように施工してくれるようになってきたのが嬉しい。
長野県-北信・東信で自然エネルギー利用パッシブハウス、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム 山本建設株式会社